あいつとなんか出会わなければ良かった−…
『会長!』
「ん?何?」
ここは私立『桜園学園』
結構偏差値が高い学園でちょっとやそっとでは、入れない。
そんな学園の生徒会長をしている私、
『笠木 はるか』中学三年生。
『よっ!生徒会長!』
その声で振り向く私。
私の目には、友達の『草木 さき』が入る。
「もぉ〜!その呼び方辞めてよ〜!」
『なんで?事実の事だからいいじゃない』
私はいつものようにさきと争う。
「実際には私が生徒会長じゃないんだからぁ!」
『えっと「武田 こうき」くんだっけ??』
…そう。
ここの学園はこの学園中で一番成績がいいものが生徒会長になる。
私は、本当は二番目だったの。
本当の一番は武田こうき君。
だけど…
会長と決まる前に転校してしまった
この事がきっかけで私は一番にくりあがり生徒会長となったの。
そして武田こうき君は
初恋の人でもある。
あのキリッとした目にスラッとした体並。
私はそんな武田こうき君に好かれた。
だけどこの恋は叶わないと知っている。
今どこにいるのかも分からない。そんな人に会えるわけがない。
だからこの恋は心の奥にしまっているのだ。
『ねぇねぇはるか』
「えっ何?」
こんな思いを抱えてるうちにさきが話し掛けてきた。
『今日の放課後図書館よらない?期末も近いし』
「うん!いいよ」
こんな約束をかわし私とさきはそれぞれの教室に向かった。
放課後−…
図書館に向かって歩いてる時私とさきはこんな会話をしていた。
『今日人多いわね?はるか』
「うん!そうだね」
その時私の一番に目に入った光景は、不良と不良のケンカだった。
『あぁ?!やんのか?!』
『はぁ?うけてたとうじゃねーか』
そういって激しい殴り合いをする。
皆見て見ぬふり。
これを見て私はカチーンと来た。
「ちょっと!あなたこんなみちばたでケンカなんて迷惑です!!」
そういって私はすかさずケンカのとめにはいった。
『あぁ?なんだ?この女』
そういって一人が私に近ずいてきた。
「しまった!」こう思ってからは遅かった。
『ふーん』
そういって私の体と顔をじろじろと見る。
私は胸がドキドキといっていた。
『へーお前顔いいなーよしっ!
お前は今から俺様の奴隷だ。』
−…はっ…はい−−−!??−…
〜続く〜