19才、

城 カエル  2008-11-25投稿
閲覧数[261] 良い投票[0] 悪い投票[0]

立ち尽くしていた。


何かが小さく衝突して、くじかれて、なぜだか凄まじい不安の渦のなかに放り出されたような

この気持ち。

たまによくなる、この黒いような、白いようなどっちつかずで、なかなか抜け出せない気持ちの悪さ。

ふと空をみてみる。

柱と柱をつなぐ電線はやる気がなくたるんでいた。
とまっているカラスが嘲笑うかのようにないている。

郊外に家をもち2時間かけて都心に通勤してるサラリーマンとゆうわけでもないのに、なぜ僕は始発の電車を待っているのだろう。
僕はそんな寝ぼけて漠然としすぎているどこにいくあてがあるわけでもない疑問を頭の中でループさせていた。


昨夜は最低な夜だった。
昨日の昼まで優雅に彼女とランチをしていたのに、夜には警察署とゆうハードスケジュールな1日はまだ終わることなく、もう25日がやってきた。
一体僕の夜はどこにいってしまったのだろう。
警察署から駅まで歩く間、途方もない感傷的な気持ちと、深い深い焦燥感に浸っていた。
風にのってタバコの煙がもろに顔にかかった。
歩きタバコか。
見えるのに触ることのできない、不完全燃焼の結果できた空気の固まりはどこかに消えてしまった。
ひどくタバコが吸いたくなった。
元来僕はタバコを吸わないのだが。

所在なく携帯を開く。
友人からの着信が20件以上たまっていた。
一度閉じる。

どこか重たげにホームに電車が滑り込んできた。



つい、ウザいと思った。
電源を切ってみる。
切り離して楽になったフリをする。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 城 カエル 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
炭酸でシュワシュワー!!
痩身ジェルが進化!


▲ページトップ