暴力団に入ってるおれは、親に金を財布から盗ろうとすると、顔を叩いて
「暴力団なんかになんで入るほど、あんたは悪い子なんかになってしまったのよぉ!?」
「自分がこんなにわりいこにさせたんだろうがぁ!」
ガリィィ・・・ン
俺は親に向かって皿をなげ、床にたたき付けて、粉々に割れて、ガラスの破片がそこらじゅうに飛び散った。
それを母さんは抱き抱えるようにガラスをかき集めて、血で真っ赤になった手で、俺の手を持ち、
「おれがい・・・ら・・・から・・・ほうりょく・・・らんから・・・退会し・・・て・・・グジッ、グスン」
俺は、自分の手が真っ赤になって、自分が怪我をしたようだった。