結花「あの男の人..借金..とか言ってた...」
コンコン..
「入りますぞぉ―」
片平が病室に入ってきた
結花はまだ外の景色をながめていた。
「おぉ―!なんと気がついとったかね...奇跡じゃ!...じゃがしかしムリはできんぞ、ムリはぁ!」
結花が診療所に運ばれた時の状態からは想像がつかない程の回復力である。
片平「アイツの..血ぃ―じゃろか....」
結花「...ち?」
【昨夜 診療所前の砂利敷きの駐車場】
ドッドッドッドッドッ...
バイク音が響く
誠一はバイクから降りると、サイドシートから血まみれの赤木結花を抱き抱えた。
「ちっ...ほんと重ぇよ...お姫・サ・マ!」