誠一「ほんっとぉ―に!...重ぇんだよ!..お・姫・サ・マ!」
診療所の奥から片平が出てきた。
花柄のパジャマにスリッパ姿で。
誠一 「オッさん悪ぃ―がまたお願いするわぁ!
..そんでもってとにかく急いでくれ!」
片平は誠一に抱きかかえられている赤木結花を見た。
そして、ただならぬ状態だとすぐに察することができた。
腹からは大量の出血、顔色はまるで死人のようである。
片平「お前まさか..なにがあった!死んでんのか!」
誠一「生きてるよ!なんとか..いくらあんたでも死人は無理でしょ死人は!」
片平「ん?..ま.まっとにかく運べ..はやく!」
しばらくして、血まみれのパジャマ姿で片平が術室から出てきた。
片平 「お前がおんなじ血液型でなんとか助かったが...何度も言ってるんじゃが..ワシは...」
「内科医じゃ!」
誠一 「ブラックジャ〜ック!」
片平 「..おっ.お前..なぁ!」