歩き続けよう
靴底がすりきれるまで
止まることなんてできない
許されはしない
時が移ろい続けるように
少女が老婆に変わるように
わたしが、大人になるように
でも忘れないで
そこにあるのは悲しみばかりじゃない
きっと素敵なことが待っている
生まれたからには
きっと素敵なことが待っている
涙の数と同じぶんだけ
きれいな花が咲くだろう
空に枝を伸ばす木々のように
忘れなければ
成長し続けることを
希望をすてないことを
上を向いて歩いて行くことを
そうすれば必ず
空から降る幸せを受け取ることができるはずだから
優しい唄が導いてくれる
その澄んだ声に耳をすませながら歩こう
恨まないように
憎しみに憎しみで応えないように
自分の信念を貫けるように
時には誰かと共に
時には胸に寂しさを押し込めて一人で
ただ
歩き続けよう
ただ
この美しい生と死の世界を
ただ、生きよう。