残り香

na+o+  2008-11-28投稿
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1995年 ー 夏ー

『ねぇーこの後、どっか寄ってく?』
『ごめん、バイトなんだちょっと欲しいもんあってさぁ』
『佐緒里は、バイトしないの?』
『私?パス!だってかったるいじゃん』
『いいよなぁー。バイトしなくても、家 お金持ちだもんね、羨ましいよ』
『くだらないー。いつも誰もいないもん、まぁお金さえおいといてくれたら、煩わしくないもん』『そう?あっごめん、遅れそう先行くね。』

『…つまんない。』


宮本佐緒里

大手電気メーカー社長の父と美容室を数店舗経営する母との間に生まれた一人娘
高級住宅街の大きな一軒家に住んでいる


僕は、密かに佐緒里に恋心を抱いていた

でもなかなか、声を掛けれなく遠目でおっていた…。

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