1995年 ー 夏ー
『ねぇーこの後、どっか寄ってく?』
『ごめん、バイトなんだちょっと欲しいもんあってさぁ』
『佐緒里は、バイトしないの?』
『私?パス!だってかったるいじゃん』
『いいよなぁー。バイトしなくても、家 お金持ちだもんね、羨ましいよ』
『くだらないー。いつも誰もいないもん、まぁお金さえおいといてくれたら、煩わしくないもん』『そう?あっごめん、遅れそう先行くね。』
『…つまんない。』
宮本佐緒里
大手電気メーカー社長の父と美容室を数店舗経営する母との間に生まれた一人娘
高級住宅街の大きな一軒家に住んでいる
僕は、密かに佐緒里に恋心を抱いていた
でもなかなか、声を掛けれなく遠目でおっていた…。