奈央と出会えたから。<286>

麻呂  2008-11-30投稿
閲覧数[520] 良い投票[0] 悪い投票[0]


『奈央に用があるなら、ここで済ませてもらえますか?!』


ユカはそう言うと、青山さんをにらみつけ、



あたしを背中側に回してくれた。



『何よ、あんた?!邪魔してんじゃねーよ。

友達づらして、出しゃばってると、アンタ今に痛い目合うよ?!』



キッ――



青山さんのするどい目つきに、



さすがのユカも、一瞬たじろいだ。



ケド、直ぐにそのするどい目つきを跳ね返し、



ユカは負けじと反論した。



『逆うらみも、大概にしてくださいよね?!先輩?!

あなたには付き合ってる人がいるじゃないですか!!

聖人は奈央のカレシです。手を引くべきなのは、あなたの方ですから。』



ユカが反論してくれたコトが、あたしは素直に嬉しかった。


ただひとつ予想外だったのが、



その後の青山さんの反応だった。



ユカの落ち着いたその語り口が、



青山さんの怒りのツボに、見事にハマってしまったらしい。


『あんた確か、“秋田谷 ユカ”って言ったよね?!

父親がPTA会長だか何だか知らないケド、あまり調子に乗ってんじゃねぇよ?!

ここじゃセンコーの目につくから、

ちょっと2人共ついて来な。

ヤキ入れてやっからサ。』



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
ネ申盛れるカラコン
激安1日98円


▲ページトップ