ローズマリーは冷ややかな目で…
「情けないわね、こんな姿になって。人間どもにやられたんでしょう?
しっかりしなさい」
「モトニ、モドリタイ」
「無理ね。今のアンタの霊力じゃあ」
「ドウシタライイノ?」
「私のパワーを貸してあげるわ」
「デモソレデハ、ローズマリーガ」
「大丈夫よ。私はアンタとは、違うんだから」
―――――――――\r
「やっぱりそうか。
動く人形は、他にもいたんだ」
ルークとの電話で話しを聞いたジョージ。
思いがけない展開に気持ちが高ぶった。
でも…
意外と冷静なジョージにルークは驚く。
エリザベス人形がもう1体あると知ったら驚くと思ったからだ。
「お前、知ってたのか? 人形がもう1体いるって事を」
「さっき、ネットで調べたんだ。エリザベスドールについてね」
「っで、どんな事が分かったんだ?」
「驚くなよルーク。
あの人形はエリザベスも含めて、3体ある事が分かったんだ」
「同じ種類の人形がか?」
「しかも、3姉妹」
「3姉妹だって!?」
「姿形がソックリだから、3つ子って言ってもイイかな? 1番上がキャロライン、2番目が問題のローズマリー。
そして3番目が…
エリザベスってワケ」
「何て事だァ! 3人姉妹だったなんて!」
「僕もネットの資料を見た時、驚いたよ。
エリザベスがローズマリーと思っていたけど、まさか…別の人形だったとはネェ。しかも同じタイプがもう1体、いる」
「当然、その2体の人形も動くんだろう?」
「多分ね」