現実を見るのが怖くて
夢を見て来た
あなたがいない日常なんてないのと一緒
目を閉じればあなたがすぐそこにいるのに
目を開ければあなたがいない
当たり前の事に笑えてくるけど苦しくて涙が出る
吐く息が白く染まるから切なくなる
あなたと固く繋がれていたら
すれ違う想いが何処かで交わる事が出来たなら
手が冷たくかじかんで悲しくなる
この手があなたへ届けば
解かれないように強く結ばれていたら
ある冬の夜にあなたと見上げたオリオン座
今私一人で見上げている
あなたは忘れてしまっただろうか
溜め息を一つついて目に涙を溜めた
一つ一つの些細な事が何だか寂しい
全ての物が何だか虚しい
私の心はまだあなたの傍にあるからどうか少しだけ
私の想いが届くなら抱き締めて欲しい
壊れそうなほどのこの想いを優しく暖かく
脆く崩れてしまわないようにそっと抱き締めて欲しい
願いを込めて冬の空に手を伸ばした