忘れようとしているわけでもないのに、記憶は次第に薄くなり
あの日
描いた夢さえも
初めから無かったことになっている
目を閉じて
過去にかえっても
あなたはもう
そこにはいない
目を閉じて
記憶を辿っても
途切れた糸は
行く先を失い、ただ
漂っているだけ
それでも
何度だって
過去を作って
過去を見ようとしてしまう
あの日描いた夢は、過去にはもうなくて
やり直しなんてきかないのに
違う未来を見れなくて
消えそうな記憶を見ようとしてしまう