すると、炎の使者は目を閉じた。
すうっと手を上げる。
すると炎の使者は叫んだ。
「スィール!!!」
手のひらに光が集まり炎になる。
そして、炎の使者の手から炎がほとばしる。
目の前にあった岩が、燃え散った・・・
いや、溶けたのか・・・?
「すっすげえ!これが魔法かぁ!」
「そうです。ですが、今の魔法はあなたにも
使うこともできますよ・・・」
「ほっ本当に?こんな俺にも使えるのか?」
「大丈夫です。私を信じてください。
使い方は簡単です。鎧に祈ればいいのです。」
「祈るって何を祈ればいいんだ?」
「『イフリス様、私に炎の力を貸してください』と祈ればいいのです。」
サスケはすぐに目を閉じ、祈った。
(どうか・・・貸してください・・・)
すると、サスケの身体が熱くなってきた。
その熱さはすべて手に集まってくる。
「その感覚をおぼえることです。」
サスケは、この熱さをすべて岩にぶつけた。
「スィール!!!」
岩は一瞬のうちに燃え散った。
「すっすごい・・・これが魔法なのか・・・」
サスケはさらに好奇心を強めた。