あなたにとって、一番大切なものって何ですか?
物欲?性欲?食欲?俺? 俺にとっては 全部どーでもいいもの。欲しい物も女を抱く事も食べる事も寝る事さえも。
無くなっても、たいした問題では無いと考えていた。
君に出逢うまでは……。
母『ひろっ ひろっっ』 タッタッタ
母が階段をのぼる音が聞こえる。
母『ひろっっ!!』トントントン
ドアをノックする音だ。
ドンドンドン
母『あんたいーかげんにしなさいよ!』俺『はいよ』
ガチャ
母は、毎朝8時に俺を起こす。どーせ やる事と言えば、顔を洗う事しか無いのに…。
面倒だ。
俺は、専門を中退してから3〜4ヶ月は、町工場【まちこうば】に勤めたが上司のいじめにあい。退職今は、フリータで引きこもり。
だから時間なんてあって無い様なもん。時間は、腐るほどあるが、部屋は汚い、だけどこれが一番落ちつく。
部屋に戻れば。ゲームかネットか携帯をいじる。たまにテレビを見て疲れたら、また布団へinする。と 言っても布団は毎日、ひきっぱなしで、気づいたら寝てる状態。起きたら。。またゲームとか。 不思議と腹は、減らない。母は、毎日3食、用意するが、、気がむいたら食べる。そんな感じ。
親は、毎日の様に『仕事探しなさい!働かなければ、家から追い出すよ!』
と言う。
俺は、出来るもんならやってみれば?
どーせ出来ないんだから。と思っていた。
そーゆう生活が1ヶ月位、過ぎた頃。
一年前、地元を離れ東京の専門に通う親友から電話があった。内容は、学校を辞めて。今、地元に着いたから時間があったら会いたい。
というものだった。
一年間ほとんど連絡とって無くて。お金も無いから正直、面倒くさかったが。たまたま電話してる時、窓にいたスズメがうるさくて。窓を開けたら。晴天だったんだ。
そしたら久しぶりに外に出てもいいかなって思えた。
待ち合わせ場所は高校時代によく二人で遊んだ近所の裏山で…。
【続く】