ハーフムーン (29)

 2008-12-03投稿
閲覧数[965] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「アワワワワ〜!!と…とうとう出ました!特賞がっ!!オドロキモモノキサンショノキ〜!」
男は興奮を抑えきれない表情で叫んだ。


「…て言うか、コレ4等じゃないの?白だし」
マモルはクールに言った。

「ノー!ノー!これは『白』ではありません。『ベージュ』です!」
男は声を震わせながら言った。

「やったよ、マモル!特賞だって!一体、何が当たるんだろうねっ」
ミユキは嬉しそうに、マモルの腕をつかんだ。

「でもやっぱり、少し汚れた『白』にしか見えねぇけどなぁ…」
マモルは、いぶかしがる。

「とにかくお二人さん、おめでとうございます!誰もが待ち望んでいた特賞!ついにアナタ達が手にしました!!」

「…て言うか、特賞なんて、どこにも書いてねぇし」
マモルは言った。

「特賞は、言わば『サプライズ』だったのです!当たりが出るまで内緒にしておりました」
男はそう答えた。

「あのぉ…特賞は何が当たるんですか?」
ミユキが尋ねる。

「ハイ!では、特賞の中身を発表します」


一瞬、会場が静まりかえった。




「特賞は……海外旅行です!!それじゃ、今からお二人に直ちに出発していただきます!」

会場から、割れんばかりの拍手が巻き起こった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 翔 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]
炭酸でシュワシュワー!!
痩身ジェルが進化!


▲ページトップ