「取り合えず､茉莉子もｲﾍﾞﾝﾄに来るの､香里も来てよね｡淳と久し振りに逢って､ちゃんと話しなよ｡じゃあね｡」
麗華は､半ば強引に一方的に電話を切った｡
電話を切ってからも､淳の言葉の意味を考えていた｡淳が､私に言いたかった事は､何だったのか･･･｡朝まで､麗華との電話の会話の事を思い出して､眠る事が出来なかった｡
一週間後―＼r
淳の店のｲﾍﾞﾝﾄの日―＼r
麗華と茉莉子と､午後七時に､青山一丁目の駅の出口を出て､真上のｵｰﾌﾟﾝｶﾌｪで､待ち合わせていた｡私は､待ち合わせの十分前に待ち合わせのｵｰﾌﾟﾝｶﾌｪに着いた｡
まだ､麗華と茉莉子は､店に着いて居なかった｡店員に通され､先に店に着いた私は､一人で､表参道沿いの外の席に着いた｡
五分後―＼r
現れたのは､茉莉子だった｡
「香里､久し振りだねぇ?元気してた?就職活動どう?」
淳の事を聞かれると思い､身構えていた私は､少しだけ拍子抜けした｡
「うん･･･､なかなか直ぐにはね｡茉莉子は､出版社回ってるんでしょ?どう?巧く行ってる?」
「一社だけ回ったんだけどね､気長にやってみようかなって思ってる｡それよりさ､淳と･･･､どうなの?」
茉莉子にも､麗華から話しが行っていた｡
「茉莉子､麗華から聞いてたんだ･･･､淳の事｡」
その瞬間､ｶﾌｪの入口から､麗華がｷｮﾛｷｮﾛしながら､私達を探して､店の中に入って来るのが見えた｡
「香里､茉莉子!!久し振り!もう来てたんだ〜｡」
「うん､私達も､今来たばっかだよ｡久し振りだね､三人で集まるのって｡」
「ほんと｡半年振りぐらいじゃない?」
そう言いながら､麗華は､私達の前の椅子に荷物を置きながら､席に着いた｡
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