まだまだ女！！…って、そう思う反面、余計な経験と、重力に逆らえない容姿のおかげで、自信の無い自分がいる。
離婚して何年も、「男なんていらないしっ！子供と生きてくので必死だしっ！」なんて思って数年……。そんな私が、フッと誰かに頼ってしまいたくなった時、スキをつくように出会ってしまったアイツ…。まさか、離婚よりも悲惨な経験をすることになるなんて、想像も出来なかった。ただただ、「やっと幸せを感じられる、穏やかな生活が出来るんだ〜！」って、「生きてく為に、必死に働かなくてもいい毎日がやってくるんだ〜！」って思ってた私は、本当に学習能力ゼロの、バカ女だった。
離婚して、昼はパートに夜は水商売と、子供とゆっくり話す時間さえ無い生活を続けるしか無かった私が、あの人と出会ってしまった。「シンドイ…」誰かにすがってしまいたい気持ちが、私を弱くしていた時。
私の勤めるお店に、学生時代からの知り合いに、仕方なく連れて来られた雰囲気のその人は、穏やかな笑顔の目尻のシワが、優しそうでチョットだけ色気を感じさせた。
それまで、お店のお客さんは、お客さんでしかなかったはずが、初めてプライベートで話してみたいと思った…。まさかその日からどん底へのカウントダウンが始まっていたなんて、こんな生活が待っているなんて、チラッと頭をよぎることも無く、ウキウキワクワクの新鮮な気持ちが、体中の毛穴から、滲み出ていただろうと思う。
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