僕はもうおじさんだ
こうやって毎日、30年以上勤めている会社に同じ服で
同じ髪型で
同じ道を
通っている
何が楽しいわけでもないけれど
何か新しいことがあるわけでもないけれど
すっかり古い頭になってしまって、若い者の会話にも入れないけれど
時の流れるままに
ただ身を任せて
会社員としての変わらぬ毎日に
足跡を残している
時々思うことはあるけれど
誰にも言えなくて
もうすぐ終わる、このつまらない現実に
それでも寂しさが込み上げて来るだろう、その最後に
僕はどうしたらいいのだろう
時の流れるままに
ただ身を任せて
僕は少しずつ、わずかな未来を考え出した