。+:*○  tone poem -音が奏でる恋の詩-*5*

咲川 凛  2006-06-20投稿
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朝。
足取りが軽く、昨日のような楽しさを想像すると、口元が揺るんだ。
下駄箱に行ってみると、愼介がいた。
「おぉ〜井上!!おはよう!!」
「あ、おはよぉ〜。」
「今日から隣だったなぁ。ま、楽しくやろうぜぇ!」
「あったりまえじゃぁん。」
すると、後ろから妙な声が…。
「あ、じゃぁ、またね。大滝君。」
「後でいくね!!バイバイ〜菊間君〜」
??????妙だった…。
「あ、井上!!例の元彼見たよ〜すっごく楽しい人じゃん!!」
「ち、っちょっつっと、あんた何考えてんの?!なんか変なことたくらんでないでしょうね?!」
「え、いやぁ〜!」
怪しい…。ってか…もっと困るのは…。
愼介と菊間だよ!!!!!!
愼介は知らないし、菊間は…私が啓のこと好きだって思ってる!!
やばい……。
教室に入って机のうえにカバンを重たそうに置くと、愼介が駆け寄って来た。
「菊間って誰??」
あぁ〜やっぱり来るのかよ〜聞かないでよねぇ…。
「え、いや。別に。」
「あやしぃ〜!!何で隠すの?!」
すると、そこに勇介が教室に入ってきた。
「ねぇ〜誰だよ!!元彼って何??」
「あーもうしつこいよぉ。いいじゃん!!」
「菊間って人何組?」
すると、そばにいた勇介が反応した…まずい…。
「菊間?菊間洸のこと?え、元彼って何?」
あぁ〜最悪!!
「え、なんかこいつの」
愼介が言いかけたところで、愼介の口を思いっきり手でふさいだ。
「え?!井上の元彼?!」
あぁ。気づいちゃったよ…。
「ち、ちがうわよ………。」
「え?じゃぁ何なの?」
「い、1年生から6年までクラスが一緒だった人よ。」
「へぇ〜!!すごっっ!!で、他には?」
「ほ、他にはって何もないわよ。」
「付き合ってたんだよ。2人。」
「はぁ?!付き合ってなんかいないし!!」
「え?!だって菊間…お前のこと…。」
「好きじゃないでしょ。」
「両思いだったんだぜ?知らなかったのかよ?!」
うそっっ…でしょ…?
両思いだったなんて…。

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