スラム part8

やいち  2008-12-04投稿
閲覧数[675] 良い投票[0] 悪い投票[0]

再び組手争いになる。
新藤が左手で袖を取りに来る。
払いにいった。
途端に新藤が左手を止め、右手で襟を取りに来た。
『フェイントか!』
瞬時に距離を置いた。が、間に合わない。
襟を取られた。
袖取られたら背負い投げが来る。
俺は袖を取られないように、相手の腕を払いやすい体勢をとった。

そのとき、新藤がまだ袖をつかんでいないのに、さっきの右の背負い投げと逆方向に体を回転させた。
『左変型の一本背負いか!』(相手の袖だけをとり、背負い投げと同様に背中が相手の正面にくるように回ってかける技。一本背負いの変型は襟を取ってかける。)

かけられる前に横にとんでかわす。
ギリギリでかわした。
新藤が再び攻めに来る。

襟をつかんでいる新藤の手を切る(外す)。
新藤がぐらつく。

新藤の体を新藤の手を切った手で引っ張り込む。

一本背負い。

俺の背中で新藤の体を担いだのを感じる。

『いける!』



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 やいち 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ