初めての恋…20

ひろ  2006-06-20投稿
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佐藤と一緒にバイト先に向かってる。

でも、今まで感じた事のない重苦しい空気…
「あのっ、佐藤」
私、佐藤に言いたい事あったんだよね…
「こないだの事、えと、キスとか、ただの気の迷いってか愛さんの事でショックだったからなんでしょう?
でもっ、気にしないで、不謹慎かもだけど嬉しかったし…」

「そんなんじゃないよ。したかったからした」

え?
???
どゆこと?

「おまえって鈍いのな(笑)人の事言えないじゃん。」

「な、何それぇ!!」
佐藤が隣で笑ってる。
なんか、やっぱり好きだなぁ。
とか、思ってたら…
「コンパとか行くの?」
って…
一応気にしててくれたのかな?
「うん、多分…
華菜、乗り気だし。
早く新しい恋したいし…」

「俺とすればいいじゃん。」

佐藤が顔真っ赤にしながらっ…

「え、え?
もぉ〜からかわないでよぅ☆」
佐藤の胸にポンと手を付ける、
その手を佐藤が握って引き寄せる。

唇があと1cmでくっつく感じ…

「絶対行くなよ!!」って言って手を離す。
私は、もう腰が抜けた感じでストンと地面に座り込む…

佐藤がスタスタと歩いて行く。

な、なんだぁ〜?一体。

訳もわからず佐藤を見ていると、佐藤が振り返り…

「愛さんと別れる…」って…
えぇ〜?
「ど、どしたの?」
私はその言葉を言うのが精一杯だった、ビックリしすぎて…

「後でわかるよ」

佐藤はニコニコしながら言った。

…愛さんと別れるって、やっぱり前の彼氏さんと同時進行だったから嫌だったのかな。

愛さん、ごめん!!
すっごい、嬉しい(>_<)

私は長い事、お休みしていたのでみんなに挨拶して回った…
愛さんにも。

「よくなって良かったね♪」

「はい、わざわざ、お見舞いすみませんでした。」
それだけ言うと私は更衣室に向かう……っと、佐藤に腕をつかまれた。
「え?何?」
「なんか、愛さんに対する態度おかしくない?」
さっきのやりとりを見てたみたい…

「だって…
私の気持ち愛さん知ってるじゃない?やっぱり話しづらいでしょ。」

「気持ちって?」
佐藤がわからないって顔でこっちを見る。

「え?佐藤、私の気持ちとか家の場所まで教えたんでしょ?見舞いに来た事も…」

「愛さんに?俺が?なんで?」

「は?だって、そう言ってたよ?」

私は意味がわからなかった。

気付かなかった。
佐藤の気持ちも愛さんの気持ちも…

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