彼『関口 李久』は、
私と同じクラスで
私の斜め後ろの席で
いつも空を見ている。
そして…
…――私の好きな人。
どこに行くんだろ…。
授業はもうすぐ始まる。
私は気になって
関口君の後を追った。
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ここ、屋上…?
関口君は、
屋上の扉を開けて
入って行った。
―キーンコーンカーンコーン……
授業…
始まっちゃった。
もう教室へなんて
行けない。
保健室にも行けない。
他に行く場所なんて
どこにもない。
そんな私に
残る選択肢はただ1つ。
私は恐る恐る…
ドアノブに手を伸ばした。