わたしの気迫に臆した海賊は遂に銃をぬき言った
海賊『お頭!!この女!!殺りますぜ!!』
すかさず私は
沙兎耶『海賊なら人殺るのにいちいち許可取ってんじゃないわよ!!』
海賊『気の触る女だ!!死ねや!!』
一瞬空気が変わった・・・
いや一瞬で空気が変わった?
殺気に満ちていた場は青い空気に包まれた。
海賊船長が炎の中から、姿を表したのである。
お頭『まぁまぁ。女一人殺しても何も始まらない。お前もみんなの所に戻り、戦闘準備をしてくれ。』
海賊『はっはい!!』
お頭『頼りにしてるぜ。』
海賊はそそくさと炎の船体に戻っていった。
沙兎耶『きっきれい・・・』
私は思わず口に出してしまった。
海賊船長の目は蒼く吸い込まれてしまいそうな、綺麗な目をしていた。
お頭『女。その首にしたもの何処で手にした。』
沙兎耶『おばあちゃんの形見なんです・・・代々伝わり受け継がれた私には命の次に大切なもの』
私は蒼い目に吸い込まれてしまいそうだ。
お頭『ほぉ。。少し見せてくれぬか?』
沙兎耶『あのぉお名前宜しいですか?助けてくれてありがとうございます』
お頭『俺か?俺の名はジルビィアだ』
沙兎耶『ジルビィア様かっこいい・・・』
ジルビィア『そのネックレス俺の手の上で見せてくれ。』
わたしはやはり海賊には夢ばかり見ていたが、ネックレスだけは渡せなかった。
沙兎耶『ジルビィア様。私を海賊にしてくれませんか?』
ジルビィア『ならぬ。ところで、女。その宝石俺に渡さないつもりか?』
沙兎耶『っっはっはい・・・これだけは』
ジルビィア『残念だ・・・・・・・・・予言じゃぁ現代人を殺すと災いが怒るらしいが、やはり殺るとしよう』
沙兎耶『えっさっき助けてくれたんじゃなかったの?』
ジルビィア『助けた?否だな!!』
ジルビィアは背中の西洋刀をぬき、私に振り下ろした!!
間一髪で私の長い髪が、右側だけを斬られただけで避けきり!!
私は正気になり必死で走ったが逃げ道は、屋上から飛び降りる位しかないのだ
沙兎耶『なんで海賊なのに、海賊なのに!酷い人達なの!』
ジルビィア『醜い?俺は海賊を誇りに思う!飛びたきゃ飛べ、その後ゆっくり、石をいただく!!』