俺は立ち上がりドアノブに手を掛けた。
…そういえば米びつに米ってまだ残ってたかな?
まあ無けりゃ炊けばいいか。
ガチャッ。
「ん?」
…今なんか同じ音が下から聞こえたような…。
「お兄ちゃん、ただいまぁ!」
「げっ!」
慌ててドアを閉める。
「…どうしました?」
「しぃっ…!」
「…?」
「お兄ちゃーん!…あれ、居ないのかな?」
「どうせあいつの事だからまた部屋で寝てるんでしょ」
「そうだね」
「おいおいおいおい!」
何で怜まで一緒なんだよ!?
ヤバイ!何か非常に不味い予感がする!
「あいつの部屋って二階だったよね?」
「うん」
「よし、折角だし寝込みでも襲ってやろっかなぁ」
何!?
「えぇぇ、やめときなよお姉ちゃん」
そうだ麻衣!その調子で止めてくれ!
「でも、どうせご飯が出来たら起こすんだから今起こしても変わらなくない?」
「うーん、確かにそうだね」
「でしょ♪」
そこであっさり退くなよ!
「じゃ行ってくるね」
「うん、お願いねお姉ちゃん」
「オッケェイ」
そして一瞬の間の後、階段を上る音が聞こえてきた。
「…やっべぇ!」
どうしよう!てか何このある意味お約束な展開は!?
続