『何言ってんだよ。転校して来たばっかの分際で、“クサ”の栽培の話をあたしに持ち掛けて来たのはあんたでしょ?!
今さら怖気づいてんじゃねぇよ。』
青山さんの一言に、さすがの成沢さんもだまってしまった。
青山さんと成沢さんの話している“クサ”とか、“観葉植物”って一体何のコトだろう。
あたしは、これから先に、何かただならぬ出来事が起こるのではないかという、
言葉では言い表すコトの出来ない不安な気持ちに駆られた。
そして、
そう思っているのは多分、ユカも同じだと思った。
『奈央、そいつらのさっきから言ってるのは、本物の“観葉植物”のコトじゃないよ。』