「姉妹丼…」
ルイスはそれを羨ましそうに見つめながら、呟くように言った。
「お前もかーっ!」
ロイはミリスとエミリアに腕を掴まれながら、突っ込んだ。
「…ロイ、こうなったら、私を含めた五人全員をターン出来るか、そのエリクシオンっていう魔法剣に聞いてみたら?」
リリーはその光景を見つめながら、深くため息をついて、ロイに尋ねた。
「あ、そうか!その手があった!すいません、五人全員のターンって出来ますか?」
出来ない事も無いですが…危険ですよ?下手をしたら全滅という可能性もあります。
「ぜ、全滅ですか…」
はい。何せ、グラムとあのフードの人物は相当な使い手ですからね。
「…あの、姉ちゃん、『下手したら全滅しちゃうかも』、って言ってるんだけど…どうする?」
ロイは心配そうな表情で、右腕と左腕を掴んでいるミリスとエミリアを見た。
「もちろん、行くわよ!あんたが行くのに、私が行かなくてどうするのよ!」
「私も行きます。ロザラムを助けなきゃならないわ。今度こそ…!」
ミリスとエミリアは決意を固めたような表情で、行く事に同意した。
「俺も行く。母ちゃんや父ちゃんを殺した奴を許してはおけないしな」