私に彼女がいるように
見えるのかな?
「…もし、いなかったら…私と…。」
私に断る権利はなかった…。
今思えば奇跡的な出会いとしか考えられない…。
私は高校一年の冬…。
そう…あの冬から
この左手に障害をおっている…事故がきっかけだ…。この頃からなんか卑屈に
生きてきた気がするな…。
こんな私に誰も寄り付かなかったのに…初めてかもしれない佐重子が…。
おっと…思い出に浸る暇はなかった…。
生き返る方法を考えなくては!
とは言っても…。
元家族に会いに行くか…。
考えてみたが四人で
ご飯食べたのは何回
あっただろうか…?
研究!研究!の日々
子供達の夢、興味があるもの…好きな場所、好きな
食べ物…私は情けない
何一つ思い浮かばない…。目頭があつくなる…。
佐重子は私の居ない間…。二人の子供を育ててくれていたんだ…。
恥ずかしい…自分勝手だ…もしかして家族だったら…甘い考えにホトホト嫌になる…安易な男…。
私は死んだ方が良かった
人間なのかもしれない…。涙が止まらない…昔は気づかなかったが私は涙脆いのか…。
後悔した…。