初めての恋…21

ひろ  2006-06-21投稿
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「ふ〜ん、そぅ」

バイトが終わり、俺は愛さんに自分の気持ちを伝えていた。

ー帰り道ー

二人並んで歩く。
「俺の気持ち、なんとなく分かってたんじゃないんですか?
だから、白井にあんな嘘言ったり…
俺、愛さんが何をしたいかさっぱりわからないです」


「…
真紀ちゃんと仲良いのはわかるけど、それは恋なの?」

…恋?
なんだろう?もっと違う、大切な…

「…俺はただ白井と一緒にいたいんです。俺だけのものにしたい、一生、側にいられたら…」

自分の言葉にはっとした、いつのまに、こんなに?

「私が何をしようと無駄だったって事か…」
愛さんは少し悲しく微笑んだ…

「負けないと思ったんだけどねっ」

「愛さん?
彼氏さんとはもう別れたんですか…?」

愛さんは首を振った。「なかなか、言えなくて…
独りが怖かったりして…亮くんに甘えてしまったけど、やっぱ言わなくちゃね。」

「好きって気持ちは?」

「好きだから、別れるの。奥さんがいることさえ辛い…
だから、新しい恋人探すわ…
そう思えたのも真紀ちゃんのお陰かも…
恋愛に一生懸命で眩しいくらいに…
あんな子初めて会った。私が言うのもアレだけど大切にしてあげてね♪」

「はい」
俺は少し照れながら頷く…



今日、一緒に帰って行ってたなぁ。
(別れる…)

言うのかな。
てか、そもそも、本気?
愛さん、ホントに佐藤の事好きなんじゃないの?
両思いなのに…?

私にとってはチャンス増えるケド…

もしかして、友達として定着しすぎて恋愛感情持てないって言われるかも…


家に着いた…

「お風呂入ってねよう」


愛さんと別れて家路を急いでる。
けど、白井に会いたい…。
そして、今度こそ言おう!!
別れたら言おうって決めていた、自分の気持ち。


ふー、お風呂上がり。髪を乾かしている。

ピンポーン。

??誰だろ、こんな時間に…

「はーい。」
ガチャ、ドアを開ける。

「ごめんな、こんな遅く…」

「さ、佐藤?
ううん、大丈夫だよ。中入って…」

私は佐藤を中に入れた。

そういえば家に入れたの、あの日以来だ…
なんか、緊張が走る。

それは、佐藤も同じみたいで…

無言…

何か言わなきゃっ。
「愛さんと帰ってたケド…
言ったの?」

佐藤は頷きながら「白井はまだ俺の事好き?」

「えぇ?うん」
はっ、思わずホントの事言ってしまった。

恥ずかしい…

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