「僕がフランスですか!?」
年明けから新事業立ち上げの為フランスへの配属の声がかかった。
一度3ヶ月間大阪で原部長と共に研修を受け5月にはフランスへ発たつ事となった。
仕事に対しマンネリを持ち始めた頃に出世を兼ねた大きなビックチャンスを逃すわけにはいかず僕はすぐにフランス行きを決めたのだった。
彼女もいないし仕事に生きる事しか出来なかった僕に神様の悪戯がすでに始まっていた。
君に出会うまでは・・・
大阪
「歩、今日の会議出席出来る?」(あっ、北斗君だ)
「大丈夫やで!でも今日飲み会やんね?北斗どうすんのん?」
「俺はもちろん出席!お前は?来いよ!一緒に行こうや」
「うん、分かった!」
「決まりなや!ほな頑張ろう!」
(北斗君は何か落ち着く・・・早く気持ちを伝えなきゃ。こんな想い続けて1年がたつんかぁ)