「お母さんに落ちてきた時高校生だったお父さんが助けてくれたの…」
えっ!!あの時の女の子は…佐重子だったのか!!「お父さんはね…自分が大怪我をしているのに
(大丈夫?痛いところはない?)ってこのハンカチでお母さんの傷を押さえてくれて…そしてその後に聞いた話で手に障害がでたって」
確かあの時、私は父方の祖父の家に遊びに行っていたとても暑い日だった…。
散歩がてらに歩いていたら材木が前を歩いてた女の子に落ちて…その後は無我夢中でほとんど何も覚えていない気づけば病院だった…「お父さんカッコいいね…。」
「そう…それからずっと、お父さんを探してやっと
見つけた…大学で…昔のままだった…でもお父さんはお母さんを見ても何も覚えていない感じだった…。」だからか…佐重子が何かにつけて話しかけてきてたのは…謎が解けた…。
「お父さんは初恋の人?お母さんすごい!初恋の人と結婚したんだ!!いいな〜」
こんな私を初恋の人だなんて…ありがとう…。
「いたじゃないですか、
あなたを必要としてる人達が」
なんだあんたか…。
「いいですね…家族…羨ましい…。」
あなたの家族は?
あっまた消えた…。