その時だった――
『やめてよっっ!!奈央に何すんのっっ!!』
ドンッッ――
ユカが体当たりで青山さんを突き飛ばしたんだ。
突き飛ばされた青山さんは、
一瞬、よろめいたかと思ったケド、
直ぐに体勢を整え、
また、あたしに向かって来た。
『秋田谷ァ?!
よくも邪魔したな?!次はてめぇだからな?!
木下早く手ェ出せよ?!』
あぁ‥‥もうダメ‥‥‥。
や‥やられるっっ!!
あたしは、目を瞑って歯を食いしばった――
『そのへんにしとけよ、青山ァ??』
目を瞑って歯を食いしばっていた、あたしの耳に、
どこかで聞いたコトのある声が、響き渡った。
おそるおそる目を開けてみると――
えぇっっ?!
ミ‥‥ミズホさんっっ?!
目の前には、
青山さんの腕を鷲掴みしているミズホさんの姿があった――