これは本当にあった話しである。
「なんか良い事ねーかなー…」そうぼやくのは18歳、大学1年生にしてこの物語の主人公、哲也だ。
俺は哲也、何処にでも居る大学生。
髪も染めて無い趣味と言ったらゲームとネット、映画、高3から好きになり始めた漫画とアニメ。駆け出しのオタクと言ったところだろう。
彼女居ない歴=年齢の今どき居ない駄目男。
彼にも密かな願いがあり、それは彼女を作るというまたそれは実に安直な考えであった。
彼は考えた、彼女を作るにはどうしたら良いのか…。
生憎友人達を見ても類は友を呼ぶのか付き合ってる者は居なく、参考にする事も出来ない。
そこでまず考えたのが同じ趣味を持つ人と付き合う事だ。彼は探した、2ちゃんねるや出会い系掲示板、携帯サイト。しかし特に他人より目立つスキルも無い彼は相手にされるどころか罵声を浴びせられるだけであった。
「俺って何やっても駄目だなぁ…大学生にもなって女の子も知らないなんて…」
表立って活動する事に嫌気が差した彼はじっくり勉強する事にした。
ところが雑誌を読もうにもスタイルは合わないし服は高い。
ここで原点に帰り、見た目より相手を引きつける努力をしようと考えたのである。