スラム part10

やいち  2008-12-09投稿
閲覧数[667] 良い投票[0] 悪い投票[0]

そのときも激しい組手争いになった試合だった。

右手で襟を取りに行く。
切られた(外される)。
すかさず袖を取られる。
俺は無理矢理袖を振って切る。
切った。
切った手と反対の手で袖を取りに行く。
その瞬間…
ブワァッ!

体が宙に浮いてる気がした。
『投げられてる…なんで?』

目に映る景色が縦に激しく動く。
景色が反転する。
俺の目には、試合を観戦してる観客が逆さに見えている。
まだ景色が動く。
頭を畳が通過したのを感じる。

『そうだ。負けるんだ。』


アラームの音で目が覚める。
久しぶりに夢を見た。
『いつのこと思い出してんだよ。』
俺は自分に心の中で言い聞かせた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 やいち 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]
ブツブツ・ザラザラ…
ツルリン綺麗な美肌♪


▲ページトップ