諦めると決めた
いつかは忘れられると思ったから
泣かないと決めた
笑って過ごせば傷も癒えると思ったから
だけど何だか悲しくなる
だってまだ頑張っている自分がいる
新しい洋服を買いに行けばあなたが好きそうな物を選んでしまう
あなたが長い髪が好きだと言っていたから伸ばし続けている
あなたにいつか会える気がして
その時私を選ばなかった事を後悔させたくて綺麗になろうとエステにも通った
もうどうでもいいと投げやりになったはずなのに
私は未だに何を期待しているのだろう
ふとした時に寂しくなり笑顔を失う
溜め息混じりの白い息が消えてはまた虚しく目の前に広がる
何度忘れようとしても
何度もあなたを思い出す
楽しく笑い合った日々
二人の距離が縮まらなくても会えるだけで良かった
もう会えないのならば
せめてこの苦しみから解放されたい
少しだけでもいい
この胸の傷みが和らげばいい
決心とは裏腹に想いは込み上げるから
だったら夢の中だけででもあなたと結ばれたい
幸せそうに笑って
あなたの肩に寄り添いたい
そして目が覚めて現実に戻った時
あなたとの記憶だけ消えていたらいいのに