大輝は笑う。その身に降り懸かる悪夢など、微塵も感じさせないくらい明るい笑顔。 だけど、それでも痩せ衰えた身体を隠すことなんてできない。 真っ白なTシャツから顔を出す今にも折れてしまいそうな華奢な腕。 1ヶ月。たった1ヶ月で、人間はこれほどまでにも変わってしまうものなのだろうか。彼は昔から痩せ型ではあったけど、それは健康的だったし逆に均整の取れた身体付きだと思ってた。だけど、今目の前にいる彼は明らかに病的に痩せ衰えたものだ。想像以上に辛いだろう。
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