I'm Sorry?

花恋  2008-12-11投稿
閲覧数[410] 良い投票[0] 悪い投票[0]

次の日の朝、私は昨日買ってもらった白いコートを着た。
ライにお別れのキスをして、鞄を手に取ると玄関へ向う。
彼は後ろからトコトコとライみたいについて来た。

「じゃあ、今までありがとうね…。」

私がそう言ったと同時に、彼は私を引き寄せて抱き締めた。少し震えていた。

「此所に居ろよ。俺の側から離れるなよ。」

泣いてるのが分った。初めて見る涙だった。私は胸が痛くて知らぬ間に涙が溢れていた。

「お前が嫌な所は直すよ。俺はお前じゃなきゃ駄目なんだ…」

プライドも捨てて、子供の様に泣く彼を優しく撫でながら私は言った。

「ライをよろしくね」

そっと彼の手を解き、私はドアを開けた。

いつもより風は冷たく感じ、怖いぐらい空は高く、私は空に浮ぶくらい軽く何も無くなっていた。



空には鳥がのびのびと飛んでいる。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 花恋 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ