。+:*○  tone poem -音が奏でる恋の詩-*8*

咲川 凛  2006-06-22投稿
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給食を準備している間、席に座っていた。
班体形にして座っていると、勇介が隣で話しかけてくれた。
「昼休み、言いに行く?」
「……そうだね…言いに行くよ…。」
「俺も行く。」
「えぇ?!羽崎も?!」
「え…?だめ?ってか、『羽崎』じゃなくて、『勇介』でいいから。」
「あ、そう…?わかった…。ま、別に着いて来てもいいけどさ…」
「よし!じゃ、決まり!!」
なんなんだかなぁ……。
にぎやかに話しているとなんだか視線を感じた。
すごく冷たい…。
すると啓がはしゃぎながら走ってきた。
「ねぇねぇねぇ!!!!!!井上来て!!お呼び出し!!」
「え?誰?!」
「菊間君!!」
うっそ…でしょ………。
目を輝かせている啓は、私の腕をつかむと思いっきり教室から飛び出していった。
勇介は心配そうにこっちを見ている…。
無理矢理廊下に出された私は菊間の正面に立たされた。
「菊間君、連れてきたけど、どうしたの?」
啓は相変わらず目を輝かせている。
「あ、ありがとっ。教室にいていいよ。ちょっと話があってさ。」
「へぇ〜、そうなの?じゃっっ…。」
追い出されてちょっとテンションが下がったのか、小幅で小走りしながら教室へ行った。
「何?」
私は不安そうに聞いた。
「勇介から渡されたでしょ。」
「あ、うん…。」
「返事聞きに来た。あ、別に今日答えなくてもいいんだけど…。」
不安が的中した。
もう、どうしようもない…。
後には下がれない。
私はある決断を自分に下した。

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