すると、ルークの指示でジョージは用意していた資料のコピーをアースルに手渡した。
「会長、これを読んで頂けますか?」
「コレは?」
自分のデスクからメガネを用意したアースル…
メガネをかけ、書類に目を通し始めた。
「エリザベスドールに関して、僕がネットや昔の文献で調べたモノです」
丹念に書類を読むアースル…
段々と、表情が変わって来た。
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同じ頃…
分析を終えたローズマリーが丸裸状態のまま、台車の載せられて第2資料保管室に戻って来た。
部屋の中では特殊の隠しカメラの設置が終了していた。
内部での異変に気付いているランスの要請で、設置されたのだ。
ヒース助教授と警備員ランスが部屋の中で語り合っている。
この部屋の中から女の声で、呪文が聞こえたと言う報告を聞き…
ヒースは一応は部屋を調べた。
だが…、誰かが侵入したと言う形跡はどこにも見当たらない。
「やはり、君の聞き間違いじゃないのか?」
ヒースは最初から、ランスの話しなんて信じてはいない。
「聞き間違いじゃないですよ。私は2回以上も、女の呪文や、誰かと会話している声を聞いたんですからね」
「うーん」
ランスはローズマリーをジッと見入った。
「きっとこの人形が…
喋ったんじゃないかって、自分は思ってるんですけどネェ」
「徹底的にコイツを調べたけど、なーんにもなかったよ」
「でも確かに、声はしたました」
「声をね。まあ、イイ。 カメラを回してみて、様子見れば何か分かるだろう」
一通りの作業が終わると、カメラの電源が入れられた。
全員を部屋を出て、室内は真っ暗になる。
シーンと静まり返ったところで…
ローズマリーが顔を上げた。
「服着せなさいよォッ! 裸じゃないのォッ!」