「プリス!一体こんな時間までどこにいたんです!」
神父のダルクは頭をカッカさせながら怒っている。
「すみません。ちょっと土を見ていたらこんな時間になってしまったんです。
本当にごめんなさい。」
ダルクは、黙ってこちらを見た。
「はあ。プリスの土好きには悩まされます。
もっと、女の子らしい趣味をもって欲しいものです。
そして、シスターという事を忘れて欲しくはないんですがねぇ。」
ため息気味に言う。
プリスは、ダルクのこういう独り言は嫌いではなかった。
何か大事にされているようで、いい気分になる。
そして、謝罪する気持ちにもなる。
プリスはこんな、ダルクをしつこいと思ったことは一度もない。
逆にうれしいと思う。
プリスは、自然に顔がほころんだ。