エキゾースト?

VEGO  2008-12-12投稿
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ピー、ピー、ピー、ピー

午前7時。 床に色々と物が転がった四畳半ほどの部屋に時計のアラームが鳴り響く。

ガチャッ!!

布団から伸びた手が乱暴に時計を叩き、アラームを消した。

「もう朝かよ・・・。まだ3分くらいしか寝てない気がする…。」

入学式から3日。毎朝同じことを言っている。

クラスの奴らの名前はまだほとんど覚えていない。

辛うじて自分の周りの奴を覚えただけだ。

前のみつあみデブは加藤美咲(かとうみさき)。
右のギャルは伊勢紅葉(いせくれは)。
左の前髪男は白河隼斗(しらかわはやと)。
後ろの奴は未だに学校に来ていない。

あと分かるとすれば幼なじみの雪澄理奈と入学式で会ったボブ・ブローズだけだ。

入学式とは違い、今日は遅刻しないように起きた。



駅に着くとホームで理奈がケータイをいじっていた。
健助「おはよっ」

理奈「あっ おはよ〜 今日はちゃんと来たねぇ」

理奈がこう言うのもムリはない。
健助は入学式から昨日まで遅刻し続けたのだ。

健助「俺だって来る時は来るさ!」

理奈「入学式で遅れたのにそういうこと言う? フツー。」

健助「・・・・・・あ、電車来た!」

理奈「話をそらすなぁ!!」

理奈は怒りながら頬を膨らませた。
俺はそれを見て少し微笑んだ。

いつも繰り返しの生活も誰かと喋っていると楽しくなる。



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