幸せのかたち続?

メグ  2008-12-13投稿
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高柳ゆず
通称 ゆず
私と同じ17歳
ゆずとは中学からの親友

ゆずの両親は、ゆずが小学生の頃に離婚した。
父親の暴力や女遊びが原因だった。
兄弟は、兄と姉が一人ずつ。
二人共ゆずとは五つ以上離れていて、早くに結婚をして家を出ていった。
母親はとても強く優しく、昔からゆずとは仲がよかった。
しかし離婚をきっかけに、あまり家に帰らなくなったという。
中学卒業後、ゆずは定時制の夜間の高校に入学したが、学費や食費、携帯代など母親は一切面倒を見てくれなかったため、すぐに辞めてしまった。
家事ももちろんゆず一人でほとんどをこなしていた。

『私が働ける年になって、気がぬけたんじゃない??お母さんも女としての幸せを考えたんだと思う』
そんな風に、笑顔でゆずは話していた。
ゆずは、強い。
それでもきっとゆずの心の傷は深いだろう。
たまにふと見せる、ゆずの寂しそうな横顔は私の胸をとても苦しませた。


ねぇゆず??
例えゆずが、情けない程弱くて何かに逃げてばかりだったとしても、誰もゆずを責めたりしないよ。
甘えたり頼ったり出来る人がいるのは、ゆずの特権みたいなものなんだよ。
だから、一人で背負い込まないで。

私がそう言うと、ゆずはやっと泣き止んで、笑った。

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