何よあれ…
好きだって
言ってくれたのに…
嘘だったんだ…
じゃあなんで
かばってくれたの?
なんで
抱き締めてくれたの?
…嘘つき…
涙で濡れる頬を
拭きながら
奈々の家に向かった。
ピンポーン♪
《は〜い》
「…沙織です」
《おっけー入って♪》
ガチャッ
「こんにちわあ」
「あ〜♪沙織ちゃん!」
「…!!弥生さん♪」
「久しぶり★あ、奈々は部屋にいるからね!」
「はい!ありがとうございます★」
「奈々〜!」
「何〜?」
「沙織ちゃんきてるよ!」
「あ、いいですよ!あたし行きますんで♪」
「そっか!じゃあ大丈夫ね。あたしは出かけて来るから♪あ、両親いないから好きにしててね」
「あ、はい」
ガチャッバタン
タンタンタン…
ガチャッ
「奈々…」
「沙織♪って…どうしたのっ?」
「………」
「もしかしてー大和と両思いになったのはいいが、邪魔者がいた。とか?」
「…大正解」
「そのくらい分かるよ〜だって沙織の友達だもん★」