朝は嫌いだ。
あの朝日を見ていると、誰かだ消えてしまう気がする｡
「ふぁぁ〜〜〜」
マヌケなあくびが出てしまうのも、朝が嫌いな理由だ。
半分寝ぼけた頭かいて俺は確認をした｡
俺の名前は？
ダイト｡
生まれてきて何年？
17年｡
体調は？
極めてよろしい｡
昨日のメシは？
ネズミ｡
今は、いつ？
日の出｡
周りに人はいるの？
いない｡
なんで？
・・・・・
いつもここで詰まる。でもこれは、ダイトにとってはいつもの事で、気にかけてはいなかった｡
西暦3008年
これは誰が教えてくれたわけでわかはなく、俺．．．｡いや、人間は何故かそれを知っていた｡
「その理由を詳しく教えろ！！」
と、言われても、多分誰も答えられないだろう｡....何故なら、俺達..つまり人間にとっては普通だからだ｡
つまらん話はこのぐらいでいいだろう｡
グゥゥ〜〜〜
腹のむしが妙に空しく響く｡
俺は、腹が減っていた｡
なんせ、昨日はネズミしか食べていない｡
「はぁ〜、腹減った｡」
こんな意味のない事をさえ言ってしまう｡
誰かが、俺を見ていたら まず、情けなく思うだろう｡ それでも.....｡
「腹減ったああぁぁぁぁぁ！！！！！！！！」
グゥゥ！ピィ！！グゥゥッ！！！
叫んだ事で腹のむしが...今度は酷く鳴る。
「はぁ〜メシ〜〜〜」
腹が少しはマシになると思い、深呼吸をしてみる。
当然だが意味はない、ただ 埃と塵の臭いがするだけだった｡
今、俺のいるビルは いわいる廃墟だった、ギリギリ屋根がついているような状態で、壁や床はひび割れだらけだった｡
まぁ、ほかの廃墟よりは・・・・ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ｡
チュ〜〜〜
救いの音が聞こえた、そう.その名前は・・・・・
ネズミ様だぁ〜！！！
俺は、窓側にいた ネズミ様に飛び掛かった。
次の瞬間、
俺の意識は紙屑がジェット機のエンジンに吹き飛ばされるように消えた｡
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