シャワーから出て来た智弘クンは私の姿を見て、驚き口を開いた・・・・
智弘『どっどうした・・・実家で何かあったのか?』
ゆり『しっ親友が・・・・親友が・・・・・』
智弘クンは私を抱きしめキスをしようとしたが・・・わたしは顔を避けてしまった・・・・
ゆり『ごめん・・・・』
智弘クンは服を着てフロントに電話した
智弘『タクシー頼んでもらって言いすか?』
私は智弘クンを怒らせてしまったと思い声すらかけられなかった・・・・
フロントから連絡が来て、タクシーが着いたらしく智弘クンは立ち上がり、部屋の玄関にたった・・・・
ゆり『智弘クンごめんね・・・』
智弘『なに言ってんだ!!いくぞ!!友達の所へ!』
智弘クンは私の手を強く引き、タクシーに乗り込み実家を目指した。
智弘『運転手さんお願いだ長距離走ってくれ!!』
運転手『構わないですけど、料金の方がかなり行っちゃいますよ。』
智弘『わかった。一度コンビニで止めてくれ!』
智弘クンはまだ学生でバイトはしていたが、裕福とは言えなかった・・・・
10万を下ろし、運転手に頭を下げた。
智弘『お願いだ!!往復をこれだけでなんとかしてください。』
運転手は渋々受け取り言った
運転手『しょうがないなサービスしますよ』
そんなやり取りすら今の私には見えていなかった・・・・・この後わたしはこんなに優しい人を裏切ってしまう事を、まだ誰もしらなかった・・・
ゆり『あみり・・・なんで・・・・なんでなの!』
数時間が経ち車は病院に着いた。数時間の間智弘クンは私の手を一度も放さず握り締めていた。
しかし私はお礼も言わずに、病院に駆け込んだ・・・・
智弘クンは運転手にもう一度コンビニに行ってもらい封筒を買い手紙を書き、病院の窓口に渡してから、タクシーに乗り込み、東京へと向かった・・・・・・・・