「ねえーマコト」
わたしは後ろから真人に抱きついた。
「うぉッ!!」
急に後ろから抱きつかれて驚いたのか,マコトは意味不明な声をあげた。
「お前何してんねん」
「ねえ,わたしのこと好きー?」
マコトのツッコミを無視して,普段言わないような甘ったるい言葉を言ってみる。
マコトはもわたしに「好きだよ」とか「愛してる」とか言ってくれないから。
だから今日こそは言ってもらうのッ!!
そう思っていても実際は
「別にー」って返されちゃった。
マコトはわたしの思惑がわかったのかなあ?
わたしが欲しい反応はしてくれない。
ふーん
マコトがそうゆう態度なら
わたしにも考えがある!!
「じゃあ嫌いなの?」
ちょっと涙声で言ってやる。
後ろから抱きついてるから,マコトの顔は見えない。
「だあー!!!」
そう言いながらマコトは顔を掻いた。
これはマコトが照れてるしるし。
「一回しか言わへんで?
愛してんで..亜希のこと。」
「えへへー♪♪」
『愛してる』なんて言われちゃったから,わたしはマコトをギューってとさっきよりも強く抱きついた。
「あー,こんなん
むっちゃハズいわあ!!
だあーもう離れろやー!!」
なんて言って耳が真っ赤なマコト。
「マコト。
わたしも愛してんで。」
って結構勇気出して言った。
「ばーか
お前,関西弁下手すぎるわ。」