ギャラクシーラリー3

フェイ  2008-12-15投稿
閲覧数[720] 良い投票[0] 悪い投票[0]

参入志願者達 1

<石塚クリーニング>と書かれた白い看板には少し錆びが浮いていた。

その看板の下の店舗では、男がテキパキと仕事をこなしていた。

その男の名前はヒカル。巨漢である。体重は120キロくらいはあるかもしれない。

ヒカルは店舗と作業場の狭い通路を身軽に動き回っている。

作業場には新品の大型乾燥機が置かれていた。ヒカルはその乾燥機を見て微笑みを浮かべる。

お前はいいやつだ。文句も言わずいくらでも働いてくれる。そうだ、名前でもつけてやろうか?聖子がいいかな、今日子の方がいいな。よし、今日子にしよう。
ヒカルはそんな事を考えながら、店舗の奥にある居間を見た。

居間では兄の英彦がイヤホンをつけて新聞のようなものを、にらむように読んでいた。

最近はずっとこんな感じだ。

「兄貴もちょっとは手伝ってくれよう。」

ヒカルはため息をついて言った。どうせ無駄だと思うけど。

英彦はヒカルよりまだデカイ。140キロはある。その英彦が座っていると岩のようである。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フェイ 」さんの小説

もっと見る

コメディの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ