〓クラシオン研究施設C棟〓
ここは、クラシオン研究施設C棟である。
クラシオンの研究施設は全部で3つに分かれる。
まずは、A棟。
A棟では主に人造兵器の開発及び教育を行っている。
次にB棟。
こちらでは、人造兵器の戦闘シミュレーション及び戦闘効果測定を行っている。
最後にC棟。
C棟に至っては、主に研究所員及び関係者の居住スペースになっている。すなわち、研究所員や関係者のコミュニケーション施設だと思って下さい。
そして、C棟最上階。ナンバーズ達が居住する部屋がNO-00〜N0-10迄、連続してつらなっている。
無論、NO-01.NO-07は空室となっているが…(後…何故か空室となっているのは、NO-00。である)
そして、ナンバーズの、力関係と言えばナンバーが小さい数の方が旧型〓ナンバーが大きくなるにつれて新しくなり新型〓と言った具合だ。
したがって、ナンバーが小さな数の方が兄貴分。
しかし、NO-01:CODE_NAMEアリス。に至っては特例であり、新型にも関わらず、NO-01、を与えられていたのだった(彼女の特別な血液により)
故に、〓NO-02〓CODE_NAME.オーガ。がナンバーズ最強にして最古の男である。
オーガを通じて、組織は下位のナンバーズへ任務を伝達するのだ。
すなわち,ナンバーズの真のリーダーとは、NO-02:CODE_NAME.オーガを指す。
そんな男に呼び出されたのは、NO-05:ブラン。彼は長い髪を靡かせながら不安な足取りでオーガの部屋まで歩く…
コッ…コッ…コッ…
彼は内心焦っていた…直接オーガからの呼び出しなど今まで一度も無かったのに…どうして?
《任務は確かに遂行したハズだ…何故だ?俺の任務は…NO-07の破壊。NO-01の捕縛。07は確かに破壊した…01の事か?…だとしたら、マズイな…》
ブランはそんな事を考えながら歩き続けた。
思考錯誤しながら歩き続けて数分後。
オーガの部屋に着いたブランはドアの前で入室する事を少し躊躇した…
が、すぐに入室した。
すると…暗闇の中にポツンと一人。椅子に腰を掛け机の上で手を組み、こちらを凝視している大柄の男がいた。彼こそ、総指揮官のオーガである。
「…任務…ご苦労…」
彼は重い口ぶりで来客者に呟く。
〓第12話完〓