近くて遠い二人 〜2〜

ミユキ  2008-12-16投稿
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会う約束をしてから実際会ったのは…

なんとその日だった。

メール内でのやり取りでお互い気持ちが高まり抑えられなくなっていた。

勿論お互い家庭があるから昼間の明るい時間は避け夜に会うことに。

ヨシキは妻と子供が寝た午後11時に家を出た。

釣りに行って来ると言い…

ユキは生後2ケ月の子供を車の助手席の赤ちゃん用のカゴに乗せて家を出た。

勿論旦那は航海に出て家を空けている状況で…

待ち合わせ場所には先にヨシキが到着した。

近くには釣り人が数人居た。

ユキにはメールで待ち合わせ場所を知らせてある。

程なくして1台の車がヨシキの車の横に停車した。

ユキかどうか運転席をチラッと見ると暗いながらもユキだと判断できた。

ドライブに行く約束をしてたのでヨシキがユキの車の運転席へユキは赤ちゃんを抱きカゴを後部座席へと移動し助手席に腰を降ろした。

ルームランプに照らされたユキの顔を見てヨシキは衝撃を受けた。

高校生の頃のユキとは明らかに違う大人になったユキがそこに居た。

色気も増している。
でも、とても結婚して子供が居る様には見えない…
どこか小悪魔的な感じを漂わすユキに益々溺れてしまった。

一目惚れでは無いがある意味一目惚れである。

隣りに居る女性はヨシキの理想にピッタリ当てはまる女性だった。

ヨシキは心臓が破裂しそうなだったが平常を装っていた。

それからユキの車でドライブに向かった。

車内ではバイトの頃の話しや共通の知人の話題で盛り上がった。
話が途切れることは無く…

1時間経った頃だろか、赤ちゃんが泣き始めたので帰る事に。

僅か1時間という短い時間だったがヨシキにとっては最高の1時間に思えた。

またユキも同じ感情だった。

それからは徐々にユキの気持ちも変わりに始め、お互いの距離が近付いていた。

以前にヨシキはユキにメールでこう言った事がある
『家にお邪魔してもいい?』
ユキは
『ウチは汚いからダメ』と返された。

しかしもう一度同じ内容のメールを送ると…
『来てもいいよ』
とユキからの返事が送られて来た。

ユキも自分の中のヨシキの存在が旦那以上の存在になって来て居た…

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