小学校三年になる春、
父の転勤で大阪から北海道へと転校になった。
今までいた学校はマンモス校だったけど、次の学校は、学年ごとに3クラスしかない わりと小さな学校だった。
しほは、人懐っこいから転校してきたその日からすぐ友達ができた。大阪弁がぬけるまでに そんなに時間はかからなかった。
恋とかまだ知らずに2年がすぎ、小学5年生になった。
しほは5年3組。
体育館にいくとき、1組の男の子たちがからかってきた。
「ほし。ほし〜!」
「なに?ほしじゃないもん!しほだもん!」
立との出会いは、それだった。
それからというもの、顔を合わせば、お互いに絡む日々が続き。
グループデートで、五稜郭に行ったっけ。
そしたら…