プールサイドには日光浴が出来るリクライニングの椅子があった。
「ミネラルウォーターとって横の棚開けると冷蔵庫あるから」
「うん、 はい」
「歩夢、その短パンのままプール入りなよ!」
「でも…。」
「いいから、」
「じゃあ、はいろっかな」
Tシャツを脱ぎ捨て早速入った。
「気持ちいいー」
子供みたいにハシャいでいた誰もいないプールなんて入った事なんか無かったから。佐緒里はこっちをみて笑っていた。
「気分悪く無い?大丈夫かぁ?」
「ありがとうもうほんと大丈夫だから」
すると佐緒里は立ち上がりサロン横の小さい部屋に入って行った。
僕は、気にせずプールを満喫していた。本当は、小さい時スイミングスクールに通っていて中学生の頃父親が亡くなるまでは、水泳部に入っていた
「なんだー歩夢やるじゃん!フォームも綺麗だし早いし。」
僕は、ビックリした佐緒里が水着(ビキニ)に着替えていたからだ。
僕の体は硬直していた。凄くきれいだった長い手足…。
ザバンッ水しぶきが上がった。
「歩夢競争しよ」
「駄目だって佐緒里まだ酔いがさめて、ないだろまた今度」
「じゃぁ平泳ぎでターン無しで 」
「ゆっくり競争?にしよ」
「勝者に、プレゼント」
「俺そんなの用意してないし」
「いいじゃん行くよでわ」
“せーの”
僕は佐緒里がまだ酔ってるのが気になり凄くスローで泳いでいた。
…………!?
「イェーイやったー」
呆然と立ち尽くしていたその時電気が切り替わり少し薄暗くなった。
「電気どうしたの」
「夜は、私裸で泳ぐから。時間帯で暗くなるように設定してあるんだそこにジャグジーあるからそのままプールからあがるとはいんの。歩夢、プレゼントあげるよ」
上がろとしてる僕に佐緒里が近づいて来た。薄暗く水がまた幻想的でその瞬間僕の唇に佐緒里の柔らかな唇が重なった。
佐緒里の両手が僕肩に…僕はとっさに腰に手を回していた。背伸びをしているのが分かっていたからだ。そして生暖かく酒の味がした。僕は良く分からなかったけど同じように絡めた。