とある魔術士のとある日常?

ぴろ  2008-12-18投稿
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「うんっめぇ〜!」
小柄な男はその体格に似合わない速度で食事をたいらげた

シアは向かい側の席に座りただ呆然としていた

シア「あの…倒れたのってただお腹が空いてただけ…ですか?」
若干呆れながらも聞いてみる

男「い、いやぁ〜3日ほど何も食ってなくて。おまけに力も使っちまったし…」

シア「力?」

男「いや、なんでもない、なんでもないよ〜そういえば名前言ってなかったな。俺の名前はジル。本当助けてくれてありがとな!」
ジルは少し照れ臭そうに言った

シア「まぁとにかく良かったです。しばらくこの教会で休んでいってもいいですよ」

ジル「じゃあお言葉に甘えて…」
そう言った瞬間、教会の 入口の戸が開く音が響く

リニス「すいません。誰かいませんか」
普段よりもキーの高いよそ行きの声で言う

シア「はぁ〜い」
すぐに反応して入口に向かう

シア「あっ…」

リニス「君はこないだの…」
リニスは少し驚くが、すぐに奥にいる男の気配に気付く

リニス「礼拝をさせていただいてもいいですか?」

シア「あっ…はい、どうぞ…」
リニスは笑顔を浮かべ、奥に進んで行く。途中奥の部屋に小柄な男が座っているのが見えた

とりあえず偶像に礼拝をする。礼拝を終えると少女の方に振り返る

リニス「奥にいる人はお客さんですか?」

シア「いえ、なんというか行き倒れの人です」

ジノ「行き倒れって言うなぁ〜」
奥の部屋から勢いよく男が飛び出してきた

ジノ「一生懸命仕事して疲労困憊だっただけだ!」
根拠もなく自信ありげに言う

シア「明らかにお腹減ってただけなのに…」
ぼそりと呟く。瞬間ジノは今にも噛み付きそうな顔で振り返る。
しかしジノは何かを感じたのか、首を半回転させ後ろを伺おうとした

女「な〜に女の子とイチャイチャしているのかな〜?」
教会の入口から明らかにジノに殺意を込めた声が教会内に響く

ジノ「レ、レナ。なんでここに…」

レナ「あんたが帰ってくるのが遅いからでしょ。だから幼なじみの私が来たの!早くリックスに帰るわよ」

リニス「リックス…」
今まで傍観していたリニスの眉がピクリと動く。



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